漫画感想

夏コミ前から一気に9月末まで

・「勇午真刈信二赤名修 16〜22巻
「マグダラの止まり木」から水分が無くなっていた理由が分かった時は震えた…。なんたる壮大な話なんだ。アメリカ編、勇午はどんだけ交渉に身体張ってるんだよ…。あと、「張り付け」は見てるだけで痛かった…。さすが拷問漫画w

・「むこうぶち」天獅子悦也 20巻
この漫画もとうとう20巻かぁ。祐太の再登場は本来なら燃える展開のはずだし、条二を門前3人の体制で追い詰めるというのも良い展開だとは思う。残念なのは、条二にそこまでの雀力があるとは見えないことだと思う。

・「シグルイ南條範夫山口貴由 9巻
牛股さん大暴れ!8巻の死闘もアツかったが、9巻はとにかくもう壮絶だった。本当にもう「凄い」としか言いようが無いわ、この漫画は…。

・「大亜門短編集 クレイジー大亜門道」
なるほど、こりゃたしかに大亜門っぽい。大亜門の発展途上とか原石とかそんな感じ。まぁ面白かったよ。

・「アットホーム・ロマンス」風華チルヲ 1巻
ああ、こんなお姉ちゃんが欲しかったw そして姉プレイを(ry
それにしても、姉にしても妹にしても兄にしても弟にしても、兄弟仲が良いのって見てて微笑ましいよね。うちの姉とは別に仲悪かったわけじゃないけど、お互いの部屋に出入りはしないし携帯も知らないような具合だったからなおさらかも。

・「ひぐらしのなく頃に 宵越し編竜騎士07+みもり
本家ひぐらしとセリフをリンクさせてあるのとか、魅音の詩音への言葉とかは良かった。だが、それでも外伝は外伝なんだよなぁ…。どう頑張っても結局本家のキャラや物語にはかなわない…。

・「セブンスター」杜講一郎×さくらあかみ
原作は2巻くらいまでしか読んでない。でもGUNPの漫画は面白い。だから買う。読む。やはり面白かった。原作もそのうち読もうかなぁ。あくまで漫喫か立ち読みで…。

・「勇午-the Negotiator」真刈信二赤名修
大阪編まで。これはこれで面白いのだけど、22巻までで様々な「全く知らない世界」での駆け引きや拷問を見てきたので、どうしても日本国内だと物足りなさを感じてしまうなぁ。

・「スティール・ボール・ラン荒木飛呂彦 13巻
少し前まで「男の世界」とか言ってた漫画だけど、この巻は冒頭から「女の世界」でしたw ホット・パンツの能力がややご都合主義過ぎる気もするけど、徐々に物語の核心に近づいている感じがする展開にはとても期待。

・「となりの801ちゃん小島アジコ
面白さはまぁまぁかな。ある程度「腐女子」の生態を知ってれば驚くようなものではないと思う。そして、絵がここまで「WEB漫画そのまんま」って感じのラフ書きだとは思わなかった。しかも書籍扱いで定価1000円+税!こりゃさすがに買えんわ。やろうとすりゃ立ち読みであっという間に読み終わるぜ。

・「P2!」江尻立真 1〜3巻
これはとても良い漫画だ。少年漫画らしい少年漫画。だけど、今のジャンプじゃ地味なんだよね。俺も今までスルーしてたけど、それもしょうがないと思うもん。こういう漫画ってサンデーに向いてる印象があるんだよなぁ。
キャラや話の作り方がしっかりしてる印象。その地味さゆえに打ち切られてしまわずに、細く長く頑張って欲しいものだ。これからは応援するよ。

・「うみねこのなく頃に07th Expansion
やっぱりいっぱい人が死んじゃった…。
ひぐらしより音楽や立ち絵やTipsなどがしっかり作られてて、ゲームっぽくなったなぁと思った。
ひぐらし祟殺し編までやった時のような、事件の全体像がつかめていないのでなんだかよく分からず狐につままれたような感じ。ベルンカステル卿のヒントでやっとピンと来たというところか。さて、これ以降はどうなるのだろうか?また平行世界ってんじゃ能が無いだろうし。最初からベアトリーチェのような存在が認められているし、単純な「連続殺人」のような思考では済まないのは確実だろうなぁ。そこをどうオトすのかは楽しみ。つっても、ひぐらしほどキャラの魅力が前面に出ていないのもあり(老けたキャラばかりだしw)、新作が出るたびに買おうとまでは思わなかった。物語の結末は気になるが。まぁ1年やそこらじゃ終わらないだろうし、気長に物語が大きく進むのを待つよ。それからだな。

・「ロリコンフェニックス松林悟 2巻
この手のネタ漫画は2巻以降はアレな出来な事が多かったりするが、この漫画は2巻も相変わらずくっだらなく楽しむことができて良かった。

・「妹は思春期氏家ト全 7,9巻
古本屋でオビ付きが売ってたので買った。中身はやっぱりヤンマガで一度読んでれば充分やね。

・「雀賢者ポッチカリロ」片山まさゆき 1巻
レフト前ヒット。片山先生お得意の見切り発車の成功例だと思う。今のところは言霊マンボよりうまくいってると思うよ。

・「天牌」来賀友志+峰岸信明 40巻
主人公出番無し。かわりによっちんフルボッコ。でもいいの、闘牌が面白ければ…。そして何度でも言うけど、黒沢・入☆には全然かなわなかったくせにエラそうな三國さんが気に食わない。頑張れきくたん。

・「ONE OUTS甲斐谷忍 1巻
児島さんとの勝負で決め球にスローボールってのは、読者からするとあまりに見え見えでちょっとガッカリしてしまった。2巻以降は漫画喫茶等で気が向いたらでいいや。

・「雅さんちの戦闘事情」鬼八頭かかし 1巻
1巻はまだ女巨人が出てないんだな…。そのせいか、残念ながら面白さは半減だった。まあまあ面白かったけどね。きららキャラットでも上位の面白さだが、ひだまりスケッチや火星ロボ大決戦ほどのものがないと、芳文社の高いコミックを定価で買うのはちとキツイかも。

・「もやしもん」3〜5巻
農学部のゆるゆるとした生活もこれはこれで楽しそうだ。菌の説明や樹教授の演説は頭に残りはしないと分かってはいてもついつい読んでしまう。なぜか惹きつけられてしまう。俺にもまだ好奇心というやつが残っていたらしい。女の子ももれなくかわいいし。葉月かわいいよ葉月。ちょっと頭がアレな葵もいい。まぁこの漫画の最萌えヒロインは葉月でもましてや蛍なんかでもなく美里と川浜だけどな!(ぉ
アニメ化に先駆けて読むことが出来て良かった。あとはアニメを心待ちにしてます。

・「さよなら絶望先生久米田康治 第十集
高値安定。なんともまぁ面白いこと。そういう意味で感想書きづらいw

・「School Rumble小林尽 18巻
烏丸が出ると極端につまらなくなる。この巻でも。そしてそれは1巻から一貫して。ある意味すごい存在だ。
播磨沢近はブレがあるけど、花ミコは安心してみてられるね。ああ、20巻くらいで終わってくれるかな…。歩行祭の後でキッチリ終わらせてくれると信じてますよ…。初回限定版どころか帯すらも付けてもらえない程度に人気も下火のようだしね。

・「こどものじかん私屋カヲル 3巻
一見ロリ漫画かもしれないしそう言われても強く否定は出来ないw だが、大人と子供の交流、小学校教師という仕事の大変さ、そして問題。これは漫画として見ても普通に面白いぞ。続きも気になる。4巻も買っちゃおうかな。さすがに限定版までは買えないけど。

・「失踪日記吾妻ひでお
出来るなら役に立てたくは無いホームレスやアル中の生活。この人の漫画家としての実績とかは全然知らないけど、とりあえずこの漫画は面白かったよ。巻末の対談でも言われてたけど、四段組みの小さいコマによるポップな(?)絵柄で、けっこう悲惨な生活なはずだけどなんか楽しげに描かれており、とても楽しく読めた。

・「ブラックジャック手塚治虫
昔借りて読んだけど、自力で文庫版を買い集め中。ああ、やっぱ面白いわぁ…。これを読むまで「なんかスゴイ人らしい」としか思ってなかったが、この作品を読んだおかげで手塚先生の偉大さというものの一部を理解できた気がする。この漫画を読んでないなんて、それはもはや罪だね。義務教育で読ませろ!

・「イキガミ間瀬元朗 1〜4巻
単行本やWikipediaには何も書いてなかったけど、これって星新一の超名作「生活維持省」のオマージュだよね?パクリじゃないよね?設定丸々そのまんまなんだよね…。作者コメントなり後書きなりで触れるべきだと思うんだがなぁ。むしろ、シグルイのように尊敬の意を込めて原作にクレジットするべきだと思うくらい。星新一ファンとしては、オマージュだったらまぁ歓迎するけど、パクリだったら手のひら返して怒りますよ。
さて、感想。やはり人の死というのは感動させるのにはうってつけだね。分かってはいても泣けるもん。「出征前夜」とか「最愛の嘘」とかのラストはそりゃ感動しない方がオカシイと思いますよ。やっぱり復讐系より愛情系の方がいいね。

・「LIAR GAME甲斐谷忍 1〜4巻
1回戦があまりにアレだったんでちょっとガッカリだったが、2回戦や敗者復活戦はちゃんとゲームの結末を見据えた作りで楽しく読むことが出来て安心した。これだったらドラマ化もするわ。どうしても「福本伸行になろうと頑張っても何かが足りてない」感はあるけど、それはそれ。そういやたまにギャグ漫画に見えてしまうのも共通してるかもw キャラが大口を開けて叫ぶシーンは、意図してるのかどうか分からないけど確実に笑えるw

・「謎の彼女X」植芝理一 1巻
ごめん、ト部さんがハサミで謎の組織と戦ったりもするんだと思ってたw ラブコメ?っていうか、禁断症状だのの設定以外は完全に普通の日常のお話なんですね。普通に読めたけどツボに入るほどじゃなかったので、2巻以降は機会があったらってことで。

・「らき☆すたコミックアラカルト〜はっぴーストライク!〜」
えれっとさんとかゆ〜のすさんとかGUNPの2人とか好みの同人作家が書いてるようだったので買ってみた。アンソロは古本屋とか漫画喫茶に期待できないしね。感想は、「まあこんなもんでしょう」という出来。さすがにヘタげな同人誌買うより圧倒的に面白いね。公式アンソロなのに、俺と海さんが大トリで描いてるのはビビったw いいのかこの人に描かせてw

・「フラワー・オブ・ライフよしながふみ 1〜4巻
面白かった…。本当に面白かった…。「げんしけん」とか「動物のお医者さん」とはまた違った形の「理想の学園生活」漫画だね。誰もが思うよ、こんな高校生活を送ってみたかったって。よしながふみはなんでこうもキャラクターの作り方や微妙な心理描写とかが上手いんだろう。そして、17話のラストはズルイよ。あーもう漫画を描くのが上手いんだから。こうすれば盛り上がるというのを確実に分かってやがるなぁ。
そういやよしながふみは知ってるだけですでに、「西洋骨董洋菓子店」「大奥」と2作も良作があるんだったな。2つ面白い漫画があったらもう「作家買い」してもたぶん大丈夫、という決めがある。PEACH-PIT小野寺浩二大和田秀樹あたりがそうして一気に単行本を買い集めた該当者。よしながふみもそうしてもいいかもな。これは借りたものだけど、自分で買って手元に置いておくべきだと思った。そのうち買おう。

・「センゴク宮下英樹 1巻
なかなか好感触。合戦やら弓やらの描写とかにリアルさを感じる。熱血バカ系統の主人公は俺は嫌いじゃない。続刊も楽しみだ。

・「彼は花園で夢を見る」よしながふみ
こりゃ「いかにも」って感じの漫画だなぁw 基本的にこういう漫画は苦手だし「悲劇」ってのも好きになれない。だが、それでも読み終わったときはやはり面白かったという感想を抱いた。こういう「俺の好みでない漫画」を読んでも面白かったと思えるのだから、よしながふみを読み漁ってもハズレを引く事は無いだろうなと思った。

・「こどものじかん私屋カヲル 4巻
いつもいつも言ってるが、合間合間に「大きいおともだち」が喜ぶような絵を挿入しつつも、その実はしっかりと面白い漫画になってると思うよ。前半でのりんの変化を締めくくる24話ラストの「好きになってほしければ自分から優しくすること」はグッと来たよ。あと、宝院先生エロいの自重しろw レイジと美々が黒さを見せてきて続きも楽しみだ。

・「よつばと!あずまきよひこ 7巻
前にも書いたが、「こどものじかん」と一緒に買うと何かいかがわしい漫画に見えてしまうから不思議だw
7巻で特に光っていたと思うのはヤンダの存在。よつばが対等以下の存在として見ているヤンダが加わる事により、元々ノリが良いとーちゃんジャンボのコンビにさらに勢いがついているような気がする。家を出てから車に乗るだけで8ページ使ってるんだぜw それもこの4人のやりとりだけで充分面白いからなんだよな。「シャーッ!!」「決まったな…」「ああ…」「え!?何が!?」という流れとか、もう美しさすら感じる完璧な流れだよw
このノリの良い男3人の存在は、個人的にけっこう羨ましい存在でもあったりする。俺はこういうイベント時(例えば海に行ったりとか)には意識的にテンションを上げて「楽しもう」「馬鹿になろう」とするタイプだ。何度も何度も体験できる事じゃないんだし、なるべくなら楽しみたいじゃない。同じ阿呆なら踊る側になった方が絶対いいと思っているので。でも身の回りにあまりこういうタイプはいない。海だの川だの遊園地だのに行っても、楽しんではいるんだろうけどわりと冷めてるというか淡々としているというか。少なくとも、7巻の最後のページのように「よし!みんなこい!」と走り出しても一緒に走り出してくれるヤツはほとんどいないと思う。化工の面子くらいかなw 他は、苦笑いをして走り出す俺を「やれやれ」と言って見るような「無駄に」精神年齢が高いこまっしゃくれたタイプばかり。世間的にはこっちのタイプの方が多数派なのだろうか?ヤンダやジャンボのように一緒に走り出してくれるタイプがもっと友人に欲しいものだ。あ、風香や恵那も海のとき一緒に走り出してくれてたか。じゃあ風香や恵那の方が欲しい!(ぉ

・「火星ロボ大決戦!」なかま亜咲 2巻
考えてみれば、俺が持っている4コマ漫画って「あずまんが大王」「ひだまりスケッチ」「がんばれ!!酢めし疑獄」「サナギさん」など、4コマ漫画としてはやや異質なものばかりな気もする。あまり4コマ漫画に詳しくないのだが、今はやはりあずまんがやひだまりやらきすたのようなダラダラとした空気を感じるものが多いのだろうか? とりあえず「まんがタイムきららCarat」ではその手の漫画が多いけど。
それに比べて、この作品はとにかくもうひたすら『起承転結』。いちおうストーリーも少しずつ進展させつつ、必ず毎回4コマ目にはオトす。どんなことがあろうとも、必ず。そのギャグ漫画としての拘りは本当に素晴らしい。ページ右側の4コマを読んでて左側の4コマのオチが目に入ってしまうと口惜しいので、オチを手で隠して読んでいますw チクビってるとか前シッポとかはあくまでオプション。この漫画の最大のウリは、1ページ2つずつ畳み掛けるように押し寄せてくるボケの嵐だと思うよ。