Re:Re:

ブログやメールで意見を言い合うようなときは、なるべく一往復で終わりにしてしまった方がいい。それ以上続いても大抵良い結果にならない。経験上。でもまぁ、相手が勝手知ったる環ちゃんならもう一回レスしても大丈夫だろうと思って続けます。

僕が「咲-saki-」を評価してない最大の理由
さすが環ちゃん。打てば響くとばかりにちゃんと応えてくれる。


さて、本題。上記の記事で、環くんは残念ながら漫画読みとして致命的な誤読をしている。そこはここ。

もしあのシーンで小林立が描こうとしたのが「東場のタコスの速さ・強さ」というのなら、脇に全く隙のない打牌をさせた上で、なおタコスが自力でゴツい大物手を上がりきる、という描写にした方が彼女の強さが際立ったと思うのだがどうだろう。

第2話でタコスが和了った親っパネを覚えていないのだろうか? 起家から2巡目で親リーチを掛けカンチャンを一発でツモり、「リーチ一発ツモドラ3」というぶん殴りたくなるような和了りだったよなw あんなチート的な「強さ」を持つタコスの闘牌にいったい何を望んでいるのかね
作中でも描かれているが、タコスは特別麻雀が上手いわけではない。点差を計算して打つような細かい事も出来ない。だが、東場では「強い」という能力がある。麻雀の「上手さ」と「強さ」が比例しないと言うのは、環くんも麻雀打ちであるなら身に染みて分かっているであろう。タコスの持ち味は自力で和了りを引き寄せる上手さではなく、「とにかく東場で強い」という単純なものなのだ。起家の配牌でダブ東対子と赤ドラ両面があるのが強さ。そして、そのダブ東や急所が簡単に鳴け、かつカンドラまで乗せて和了れる、というのもタコスの強さなのだ。強さというのは何もツモ力にのみ適用されるものではない。「配牌が良い」のも「脇に助けられる」のも含め、展開が自然と味方して和了れてしまうのが「強さ」。自分でツモを重ねて効率良く手を作りゴツイ手を和了るだけだったら、それではのどっちや咲との差異が見られない。ああいう簡単に和了れてしまう展開になってしまうことこそが「タコスの強さ」なのだ。このような理屈もクソも無い「強さ」の描写は麻雀漫画では自然な事。これはもはや「能力」なのだから。そこに違和感を覚えるようなら、もう一度「兎」から麻雀漫画を読み返す必要がある。

そして、「隙のない打牌」とかいう一言があるせいでまたややこしくなる。「脇に助けられた」感を覚えているのは、「南家の第一打東切り」を勝手にヌルいと思い込んでいる君達なのだから。



どうしてもこの闘牌について語るには「南家の第一打東切り」についても語らざるを得ないようだ。ここからは漫画からは切り離して、その打ち筋の批判及び俺の主張と言う事にしよう。もっとも、東大生相手に大きく負け越している俺がいくら声高に叫んでも説得力が無いかもしれんがw
1%という数字を持ち出したのは、単純に分かりやすいから。(この「1%」というフレーズは気に入ったのでこれからも使用しよう) 「南家が第1打に東を切ったとき親が鳴くことができる確率は約1.03%」。これ以上に分かりやすく「南家の第一打東切り」を肯定する言葉は無いんじゃなかろうか。こんなレアケースをいちいちケアするなんてアホらしい。字牌を絞ることによって他家の手の進みを遅くする効果があるのは、塔子が足りていないような自分の手牌が悪そうな時だろう。そして、振り込むまでに3回しかツモっていない門松さんの手牌がそこまで悪かったとは思えない。少なくとも、払ってしまうべきペンチャンや孤立牌・字牌は無かったろう。「巡目が進むほど親がダブ東(字牌)を重ねる確立が上昇する」ってことも、「孤立した字牌より、ペンチャンでもカンチャンでも塔子の方が面子になりやすい」ってことも知っているんだろ?それこそ「最速」で和了りたいトップ目オーラスで孤立した字牌のドラがあったら第一打に叩き切ってるだろ?そんな場面を俺も見ているので、「最速」を(心の中で)公言したキャラに「親を助けるような打牌はギリギリまで慎むべき」なんて求める大いなる矛盾には、申し訳ないがそれこそ「(笑)」を付けてブームにしてしまいたくなる。
この件については酒でも飲みながら激論を交わしたい所だ。この話題だけで軽く一晩話せるんじゃない?